思考伝聞

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押忍

北海道空手道選手権大会

   ちょっと前の話になるが・・・(スイマセン、かなり前です)10月28日、北海道札幌で、空手道選手権大会が開催された。わが門馬道場からは、5名の選手が出場。それに、私と審判2名で、合計8名が北海道へと旅立つ訳なのだが・・・ナント、少年部の試合に出る祐伍、祐樹、崇人、新の4家族8人の熱心なパパ、ママ、姉妹達も応援ツアーを組み、合計16名の大遠征となった。私と審判2名、そして一般部に出場する昭弘の4人は、前日27日に福島空港から、子供達や家族は寝台特急「北斗星」で一路北海道へと・・・。

 私達飛行機組は、朝8時半頃福島空港に着き、搭乗手続きを済ませ、霧で曇った外の景色を見ながら、ゆったりとコーヒーを飲んでいた。「今日の夜は、カニ三昧か・・・」等と、みんな心の中でほくそえんでいたに違いない。
 そろそろかなと、出発20分前に搭乗口に行き、いよいよ北海道だ・・・と思った矢先、ナ、ナ、ナント・・・「千歳空港行きの飛行機は霧のため欠航致します」のアナウンスが・・・。カ、カ、カニが・・・。うわ~っ・・・どうしよう・・・頭の中がパニックになる。仕方ない・・・夕方の便に変えるか・・・しかし、夕方も飛ばないかも知れないと言う・・・じゃあ、俺達も北斗星に変えるか・・・イヤ、北斗星の到着は明日の朝になっちゃうし、試合に間に合わないかも知れない・・・仕方ない、仙台空港から飛ぶか・・・空港カウンターに聞いたら、仙台も同じ様に霧の為、飛ぶ保障はありません・・・じゃぁ、どうせいって言うんじゃい・・・と、心で叫び、一人悩む。他の3人はというと・・・全く他人事の様な顔をして、「師範に任せます」・・・お前らな、カニ喰いたくないんかい・・・と妙に腹が立つ。一人考えた末、仙台空港に行く事にした。タクシーで郡山駅に行き、新幹線と電車を乗り継ぎ、ようやく仙台空港へ・・・3時頃の飛行機でようやく北海道へ。小野寺師範達は既に到着しており、合流。夜の札幌へと繰り出し、楽しい一時を過ごす。もちろん、カニをたらふく食べた・・・が、疲れた一日であった。

 次の日は、ゆっくり起きて朝食を食べ、いざ試合会場へ。受付ロビーに貼ってある異様にでかいポスターを横目に会場に入る。ウワッ・・・試合場は狭いが、なかなかの演出である。大型モニターが何台もあり、ライトアップも徹底している。昔ながらの極真スタイルの雰囲気に馴れているため、少々違和感はあるが、主催者の力の入れようが伝わってくる。馴れない雰囲気に門馬道場の選手たちも緊張している。みんなと軽く会話を交わしてる内に開会式が始まる。そして、いよいよ試合開始。
 今回の大会は、極真の他に、白蓮会館や士道館の方達も参戦している。パンフレットを見ると、(これも異様にでかい)各大会のチャンピオン達がたくさん出ている。で・・・その何人かのチャンピオンの相手は・・・とパンフを見ると・・・ほぼ門馬道場と当たる・・・うちの子達大丈夫かな・・・と不安になるが、あいつらなら、きっとやってくれるだろうと自分に言い聞かし、不安を打ち消す。しかし、前日の飛行機欠航の時から、何となく胸騒ぎがしていた。これは、そばに居たみんなにも言っていたが、本当の話である。
 そして・・・案の定、胸騒ぎは的中し、祐伍は一回戦で負けた・・・秒殺の合せ一本負け・・・確かに相手はでかかったが、あんなに簡単に終わってしまうとは・・・これで三試合連続一本負け。祐伍は完全にトンネルに入ったか・・・圧倒的なパワーの差、いかんともし難い・・・しかし、戦い方はある。それを伝えられなかった。私自身、後悔の念に苛まれる。ごめんな、祐伍・・・一人で戦わせて。悔しいよな・・・。
 でも、その祐伍の悔しさを門馬道場の仲間が晴らしてくれた。祐樹は初の三位入賞・・・祐樹を知っている人なら誰でもわかると思うが、彼の根性は凄い。過去にも、色んな大会に出ている祐樹は、いつもいい所で負けてしまう。ダメージを負い、涙を流し、悔しい思いもしているだろう。それでも祐樹は、入賞した仲間の賞状やトロフィーを横目にしながら、笑顔で祝福してくれている姿を、私は何度も見てきている。いつか、こいつにも賞状をあげたい・・・常々、そう思っていた。北海道大会前に道場で、大会の意気込みを聞いた時、祐樹は祐伍と決勝で戦って勝ちたいと言った。それを聞いたママは、我が子の「あきらめない心」に涙していた。だから、今回は本当に嬉しいだろうし、私も嬉しい・・・良かったな・・・祐樹。
 そして、新も崇人も、北海道のチャンピオンを破り、決勝へと駒を進めた。なんと主審は私である。師範冥利に尽きる。この二人のそれまでを知っているだけに感慨深い。全福島も会津も新は優勝、崇人は新に辿り着く前に負けている。しかし、その前のメモリアルカップでは崇人が優勝している。いつもそうだが、この二人の戦いは甲乙つけ難い。お互いが相手の技を捌くから、決定打がない。もし判定になったらどうしよう・・・私は二人の試合を裁きながら、そんな事を考えていた。判定にはしたくない・・・新の想いもわかるし、でも崇人にも勝たせたい・・・どっちかが技有りを取って白黒つけてくれ・・・と祈るような気持ちでいた。案の定、延長戦までもつれ、やはり判定か・・・と思っていたその刹那、新がくるっと回ったと思ったら、後ろ回し蹴りが崇人の顔面を捉えた。「技有り」・・・必死に取り返そうと反撃する崇人・・・しかし時間切れ・・・新が優勝した。二人して泣きながら握手・・・私も泣きそうだった。お前ら、ホント凄い。
 唯一、一般組手に出場した昭弘も、一回戦は順当に勝った。そして迎えた二回戦・・・相手は北海道大会の準優勝者、太亮である。胸を借りて、何処まで食い下がれるかと思ったが、延長までもつれ込む大健闘。技術はまだまだだが、アグレッシブさは今迄で一番良かった。これから期待出来る選手である。目標は、もちろん全福島大会優勝だ。頑張って欲しい。

 気分が良かった。祐伍と昭弘は入賞出来なかったが、祐伍は試合終了後、「次は勝てます」って言いやがった。本心からじゃなかったかもしれないが、言葉にした事で、彼の心に、次なる目標が出来た事は間違いない。「あきらめない心」が芽生えたのである。そして昭弘の眼も言葉も雰囲気も、何かを掴んだ様である。俺もまだまだ頑張る。お前らに負けない様に・・・また一年後、北海道でも感動が得られる様に稽古三昧の日々が続くぞ~覚悟して着いて来いよ・・・。

 その夜も、大いに盛り上がり、またカニをたらふく食べ、小野寺師範とも、朝方まで語り明かした。やはり、北海道は楽しかった・・・増田先生お世話になりました。師範代や紫苑、太亮、色々気遣い有難う。来年もお世話になります。
 ちなみに・・・帰りはちゃんと福島空港へと、飛行機は飛び立つ事が出来た。めでたし、めでたし・・・。



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