思考伝聞

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押忍

いわきにて・・・

  先日、仕事の出張でいわきに行った。津波で被災された方々の高台移転の設計の打ち合わせであったが、思いの外夕方の早い時間に終わったので、いわき在住の空手の先生であり、人生の大先輩でもあるW先生に早速電話を差し上げた。

「ご無沙汰しております。門馬です。」

「あ~、門馬師範。押忍。」

「イヤ~、実は今いわきに居るので、先生とお酒でもと思いまして・・・」

「やった~」と大歓声。

実に60歳を超えていらっしゃる先生が、私と飲めると言う事で「やった~」と声を張り上げて喜んでくれた。嬉しい事であるし、先生はとっても可愛い。久々にW先生と酒を酌み交わしてきた。

常に前向きで率先垂範のW先生だが、ご苦労もあるだろうし悩みもある。そんな話を聞きながら私もついつい愚痴が出る。

頷きながら聞いてくれたが、一通り聞き終わるとこんな言葉を教えてくれた。W先生の座右の銘だそうである。

「桃李(とうり)もの言わざれども、下(した)おのずから蹊(けい)を成す。」

これは『史記』「李将軍伝」にある一節らしく、「桃や李(すもも)の木は、ものを言わないけれども、美しい花を咲かせ、美味しい実を結ぶから、それに惹かれて人々が集まってくるため、おのずとそこに蹊(こみち)が出来る。徳がある人は、何も言わなくても、その徳を慕って人々が集まってくる。」という意味らしい。

ちょっと調べたら、故事成語では【桃李不言 下自成蹊】で、四字熟語だと【桃李成蹊】となる。

W先生は、この言葉を中国の友達から教えて貰い、それ以来、ずっと大事にしていると言う。

「このことわざは、門馬師範に当てはまっているなとずっと思っているんです。」
そうしみじみ言ってくれた言葉が、涙が出るほど嬉しかった。

夕方早くから飲んだので、夜10時を回る頃にはベロンベロンに酔っ払っていたW先生だが、ホテルまで送って頂き、硬い(痛い)握手をして別れた。
W先生、御馳走様でした。いつまでもお元気で、私の人生の良き先輩で居て下さい。

ちなみに、【道旁苦李】(どうぼうのくり)という諺もあるが、「ちょっと見には立派な実が、道端の取りやすいところにあるが、その味が苦いので成った実は誰も取らない。」という意味である。【桃李成蹊】とはまるで正反対のことわざであるが、いくら自己宣伝しても、その中身が駄目では見向きもされないということである。


仕事で行ったいわきの地で、また「やる気」と「勇気」と「元気」を頂いてきた。有り難いことであるし、色々な人達に囲まれ応援をして頂いている環境に、改めて感謝した一日であった。



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