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2013年05月

        
category - 押忍

小野寺師範の命日

2013/ 05/ 17
                 
あれからもう丸四年が経った。早いものである。
悲しくて悔しくて、寂しくて切なくて・・・幾晩涙を流したろうか。

時の流れは無情なもので、今は小野寺師範の事を思い出しても涙を流す事はなくなった。

しかし・・・会いたい。今の自分の悩み、信念、そして夢、色んな話しを聞いて欲しい。

そう思うと、やはり涙が溢れてくる。

今日は早朝より、小野寺師範が眠る岩手県一関市のお墓に行って来た。
線香をあげ、合掌しながら一瞬で現在の自分の有りの儘を報告してきた。

「小野寺師範の教えを受け、今、自分は信じる正しい道を歩いています。有難うございます。押忍!」

もちろん、今となっては、小野寺師範に怒られる事も褒められる事もないが、いつかその答えは出るだろう。それが小野寺師範の遺志だと思っている。

今日、岩手県に同行した師範代や菜穂、奈美コンビもきっと同じ様な報告をしたのではないか・・・。


明日は、世界チャンピオンの纐纈君の結婚式の為、私はみんなと一関駅で別れて、今は名古屋に向かう新幹線の中である。

思えば、5月11日の埼玉県大会、12日の名古屋サムライ杯の後、13日に福島県に戻り、三日間の仕事をこなし、稽古も三日間指導した。そして本日、岩手県から名古屋に移動し、明日18日は結婚式、終わり次第福島に戻り、19日は仙台に移動して、そこから我が社、「大道技術設計」と「NPO法人極真カラテ門馬道場」の合同社員旅行で沖縄に飛ぶ。

そんな物凄いスケジュールを、あたふたして動いている私を、小野寺師範はきっとあの世で喜んで見てくれていると思う。

「トモ、本当にお前は空手が好きだな・・・」と、半ば飽きれて笑ってくれている筈だ。

何より、小野寺師範も空手が大好きだったから・・・

出来たら、一緒に歩きたかったな・・・空手の話しをずっとしながら・・・。


小野寺師範、行ってきます。

押忍!


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category - 押忍

いわきにて・・・

2013/ 05/ 01
                 
先日、仕事の出張でいわきに行った。津波で被災された方々の高台移転の設計の打ち合わせであったが、思いの外夕方の早い時間に終わったので、いわき在住の空手の先生であり、人生の大先輩でもあるW先生に早速電話を差し上げた。

「ご無沙汰しております。門馬です。」

「あ~、門馬師範。押忍。」

「イヤ~、実は今いわきに居るので、先生とお酒でもと思いまして・・・」

「やった~」と大歓声。

実に60歳を超えていらっしゃる先生が、私と飲めると言う事で「やった~」と声を張り上げて喜んでくれた。嬉しい事であるし、先生はとっても可愛い。久々にW先生と酒を酌み交わしてきた。

常に前向きで率先垂範のW先生だが、ご苦労もあるだろうし悩みもある。そんな話を聞きながら私もついつい愚痴が出る。

頷きながら聞いてくれたが、一通り聞き終わるとこんな言葉を教えてくれた。W先生の座右の銘だそうである。

「桃李(とうり)もの言わざれども、下(した)おのずから蹊(けい)を成す。」

これは『史記』「李将軍伝」にある一節らしく、「桃や李(すもも)の木は、ものを言わないけれども、美しい花を咲かせ、美味しい実を結ぶから、それに惹かれて人々が集まってくるため、おのずとそこに蹊(こみち)が出来る。徳がある人は、何も言わなくても、その徳を慕って人々が集まってくる。」という意味らしい。

ちょっと調べたら、故事成語では【桃李不言 下自成蹊】で、四字熟語だと【桃李成蹊】となる。

W先生は、この言葉を中国の友達から教えて貰い、それ以来、ずっと大事にしていると言う。

「このことわざは、門馬師範に当てはまっているなとずっと思っているんです。」
そうしみじみ言ってくれた言葉が、涙が出るほど嬉しかった。

夕方早くから飲んだので、夜10時を回る頃にはベロンベロンに酔っ払っていたW先生だが、ホテルまで送って頂き、硬い(痛い)握手をして別れた。
W先生、御馳走様でした。いつまでもお元気で、私の人生の良き先輩で居て下さい。

ちなみに、【道旁苦李】(どうぼうのくり)という諺もあるが、「ちょっと見には立派な実が、道端の取りやすいところにあるが、その味が苦いので成った実は誰も取らない。」という意味である。【桃李成蹊】とはまるで正反対のことわざであるが、いくら自己宣伝しても、その中身が駄目では見向きもされないということである。


仕事で行ったいわきの地で、また「やる気」と「勇気」と「元気」を頂いてきた。有り難いことであるし、色々な人達に囲まれ応援をして頂いている環境に、改めて感謝した一日であった。