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2011年04月

        
category - 押忍

果報者・・・Part.2

2011/ 04/ 26
                 
 4月20日から21日までの三日間、徳島県から長谷川一幸師範が震災のお見舞にと、遠路はるばる矢吹町まで来てくださった。

 震災後、何度も電話を頂いていたが、普段はいつも大声で元気よく話される長谷川師範が、今回ばかりは「門ちゃん大丈夫か?こんな時かける言葉をワシ知らんわ。頑張れとも言えんしな・・・」と、常に神妙に話され、私も恐縮しきりであった。
 ところが、長谷川師範が「歌手は歌、漫才師は笑いで励ますが、ワシは空手で励ましたる。」と仰って下さり、福島に見舞いに来て下さる事になった。私が「師範、福島は放射能がありますが大丈夫ですか?」と聞くと「ワシにはそんなもん関係ないわ」と笑い飛ばされ、物資や長谷川道場生からのメッセージや義援金を持って来て下さった。

 20日午後2時、新白河駅にお迎えに行き、白河ラーメンを食べてからホテルへチェックイン。長谷川師範のお部屋で暫し歓談。その後ゆっくり温泉に浸かって頂き、お酒を飲みながら深夜まで話は尽きない。翌21日は長谷川師範が稽古をつけて下さる日。この日は少年部の選手クラスと、一般部の2クラスの御指導を頂いた。終了後、20名程で近くの居酒屋へ移動し大盛り上がり・・・の筈が・・・道場生などは長谷川師範は怖いと思っていた為に、稽古で終始笑顔で話されていたのが余計不気味な様で、長谷川師範のお話には全員緊張しながらひたすら耳を傾けており、静かな酒宴であった。

 22日の最終日、夕方から今度発売される技術書の打ち合わせが東京であるために、午後一番で帰られたが、最後の握手の際、「また来るからな。でも、またすぐ名古屋で会えるよな」と仰って下さった長谷川師範の目は、とても寂しそうであった。もちろん私も・・・。そして、前回もブログで書いたが・・・私如きに・・・本当に有難くて有難くて・・・やっぱり私は果報者である。

 長谷川師範、三日間本当に有難う御座いました。極真の師範って・・・本当に素敵です。長谷川師範も大石師範も決して他人を妬んだり僻んだりしない。極真の道をただひたすら真直ぐである。空手の稽古も満足にせずに、金の奴隷になり、権力に媚び、暴力に屈し、自分を高める事より他人を蹴落とす事に必死になっているおバカな方達に、お二人の爪の垢でも煎じて飲ませてあげたいと思う今日この頃である。
                         
                                  
        
category - 押忍

果報者

2011/ 04/ 20
                 
4月16日と17日の二日間、静岡県で全日本型大会と東日本大会が開催された。我が門馬道場からは57名がエントリーしていたが、震災の影響で9名欠場してしまい、主催者である大石道場の皆様には多大なご迷惑をおかけしてしまった。

それでも、審判や応援者を含むと、120名を越す人数で参加させて頂いた。

大会結果は後日改めて記すが、とりあえず今は大会に参加されていた、静岡県の皆様および他県の皆様に心からお礼を述べたい。有り難うございました。みんなホントにあったかかった。風評被害どころか、あんなに多くの皆様に励まして頂いて、涙が出る程嬉しかった。イヤ、涙が出た。


それは、会場に入って、真っ先に大石師範にご挨拶に伺った時…
「大石師範、今回は何から何まで有り難う御座いました。」と言って握手して頂いたのだが、大石師範は何も話さない。
どうしたのか…と戸惑っていると…大石師範の目は真っ赤であり、その目から大粒の涙が流れ落ちた。それを見た私も、もう駄目だった。こらえていた涙が一気にこぼれ落ち止まらなかった。
私如きにここまで心配して頂いて…有り難くて有り難くて…それから何分間だろう…二人で流れ落ちる涙を拭いながら立ち尽くしていた。暫くして大石師範がやっと発っせられた言葉は「よく来たね…」だった。有り難かった。嬉しかった。この方のために絶対この大会を成功させよう…この方のために頑張ろうと思った。

生前、小野寺師範が常々仰っていた…「大石先輩は素晴らしい空手家だ。俺は先輩とずっと極真の道を歩きたい。もちろんお前も一緒にだ。」しかし、その夢は半ばにして小野寺師範は永眠してしまった。

だが、私は今こうして、その素晴らしい空手家、大石代悟師範と極真の道を歩んでいる。本当に自分は果報者である。
もちろん、小野寺師範のお陰であるが、でも…小野寺師範がいないのだけがやはり心残りである。
                         
                                  
        
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試練・・・

2011/ 04/ 14
                 
 一体、この災害は私に何の試練を与えているのだろう・・・今、私はどう考え、どう行動を起こすべきなのだろう・・・色々考えているがなかなか答えが見えてこない。この試練は、日本の将来に警鐘を鳴らすべく、私に、イヤ、私達に天が与えた啓示なのか・・・。

 自宅や会社の片付けもようやく済み、後は原発さえ治まってくれれば・・・と思っていた矢先、またしてもマグニチュード7を越す余震、しかも連発。流石に心がざわめくが、この位でへこたれている訳にはいかない。今頑張らなければいつ頑張る・・・武道を嗜む者は危急時こそ平常心を保ち、事に対処しなければならない。

 時節柄、各地で「さくら祭り」の話題を聞くが、不思議な事に被災地では開催され、被災地以外では自粛している。また関東では夏の「花火大会」まで中止とか・・・。しかし、東北人を甘く見て貰っちゃ困る。こんな時に花見だ、花火だと楽しんでいたら、私達に妬まれたれ、僻まれたり、恨まれたりするとでも思っているのか・・・。全く逆である。私達が今一番欲しいのは「日常」と「元気」である。一体日本はどうなってしまうのか?という程の不安が襲う毎日である。関東、関西の方々は「日常」に戻り「元気」を出して経済を動かし、被災地を応援して欲しい。応援と言っても、義援金をくれとか物資をくれとかではない。この狭い日本の北の地に、被災してもそれを復興させようと日々頑張っている人がいる事を忘れないでくれれば良いのである。過度な自粛は「日常」も「元気」も遠ざける。被災地の人に比べれば、今の自分達がどれだけ恵まれているのかを認識し、これからの日本、これからの自分の生き方、今自分に出来る役割を、それぞれが忘れないで考え続けてくれれば良いと思う。日本人の心を持って・・・。

 今、福島県の相談窓口には「他県のガソリンスタンドに『福島県民お断り』との貼り紙があった」とか、「レストランやコンビニで入店を断られた」「ホテルに宿泊できなかった」などの被害相談が寄せられているという。本当なら悲しい事だ。それでも日本人か・・・と寂しくなる。せめて日本人よ、風評に心を惑わされないで欲しい。
 
 今週末、全日本型と東日本組手の大会出場のため静岡に遠征する。門馬道場の選手や応援で100名を超える。色々悩んだ末に行く事に決めた。もちろん震災の影響で稽古など殆どしていない。選手からすれば、震災で心が落ち、復興・復旧の疲れ、稽古不足の不安、将来への不安の中での出場決意・・・大会参加は簡単な事ではない。その上、風評被害で追い打ちをかけられたら・・・。そう思うと心が痛むが、出る価値があると思うから出る。皆自分で決めた。それだけの事だ。私もその判断は間違っていないと思う。静岡は人の心があったかい街だと聞く。現に大石最高師範や海野師範、自由師範など大石道場の方々には本当に心遣いをして頂いている。みんな、安心して堂々と戦って来よう。

 この大会を終えて帰って来る時、また一つ試練を乗り越えられると思う。そして、この震災が、一体私達に何の試練を与えているのか、その答えが少しだけ見えてきそうな気がする。