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2009年04月28日

        
category - 押忍

保護者会

2009/ 04/ 28
                 
 25日の土曜日、夕方より「保護者会役員会」が某焼肉店で開催され、今年度の新役員が決定しました。継続された方も、新規の方も今年一年お世話になりますので、宜しくお願い致します。

 保護者会役員というと、「道場行事の手伝いをする主力メンバー」で面倒臭いっていうイメージがあると思いますが・・・どうでしょうか?

 私は・・・小学校のPTA役員を3年間やり、今でも高校の評議委員をしていますし、その他行政から委嘱され、色々な委員会に顔を出しますが・・・所謂「役好きの話し好き」では断じてありません。私は、空手を通して福島県の各地域の子供たちと直接触れ合え、色んな問題に常に直面している経験を活かした意見、施策を発案出来る立場として参加しています。しかし、中には「役好きの話し好き」の方も現実にはいますし、そういった方や先生、行政担当の方などは、革新的な事はなかなか実行は難しい様です。結果、会議での話し合いは、時には激論もしますが、時間終了10分前には、最も「一般的、慣例的」な話で纏まり、「次回の会議は来月開催します。」って・・・。それで、大方の人は話し合いをしたと言う満足感だけで三々五々帰路に着きます。問題があるから話し合いをしているのに・・・会議室の話し合いで解決する問題なんて、絶対有り得ないのに・・・。
 でも、そういう場に参加しないで、「今の先生は・・・今の親は・・・」って、嫁さんや飲み友達に愚痴っていても何も始まらないので極力参加しています。

 奇麗事を言う訳ではありませんが、そもそも私は、会議に出席した人達にわかって欲しくて活動している訳ではなく、地域の子供達のためにと思って活動している訳で、もし、イジメの現実があって、その子を助けなければならないのなら、直接その子や周囲の方々と話し解決します。決して会議室でみんなと話し合いをして方法論を議論する気などは有りません。既に方法論などは語り尽くされており、後は誰が実行するかなのですから・・・。
 じゃあ、会議なんて参加しても無意味なんじゃない?・・・イヤ、確かに議論そのものにあまり意味を感じた事はありませんが・・・でも、私はイジメた子やイジメられた子と何人も接してきましたが、その子達を助けてあげる時、まず、その子の学校や家庭での現状を把握しなければなりません。次に、その子が自分に心を開いてくれなければ駄目ですし、そして、最も大事なのはその子と真剣に係り合い、最後まで守ってあげる覚悟が必要なのです。つまり・・・我が子ばかりではなく、我が子を取り巻く環境等に、常日頃から目を向け「真剣に係わり合う意識」が必要なのです。普段は関心を示さず、問題が起きた時だけ理屈をこねくり回し、主張したがるのでは、単なるモンスター○○○でしかありません。
 「人生意気に感ず」常に前向きにひたむきな気概があれば、心と心は通じ合い、その触れ合いから行動は起こるものです。

 親は我が子に過度の期待をかけます。「勉強を頑張って良い成績を・・運動会は頑張って一等賞・・ピアノは上手に・・サッカーはレギュラーで・・空手は勝たないと・・」子供達は可哀相じゃないですか?親は頑張っていますか?・・・生活のために働いて、かつ、授業料や月謝を払い、塾や道場の送迎をしているから頑張っている?・・・でも、そこまではどこの親でもしている当たり前の事です。我が子の本当の成長を願うならば、その子の周りを取り巻いている子供達にも目を向けてあげる事が必要です。「向う三軒両隣」・・・昔は地域みんなで一人の子供を誉めたり叱ったりして育ててきました。あなたの子供が凄いのは、決してあなた方だけで育てたからではありません。色んな分野の、様々な人達がいたからこそなのです。

 今は、子供達に目を向けてあげたくても、学校生活に親はなかなか入り込めないし、子供との係わり合いは授業参観や運動会等、機会も少ないでしょう。しかし、道場は普段の稽古や審査会、演武会や大会等、子供達を見守り係わっていく機会が沢山あります。空手着を纏い頑張っている姿は、普段家でわがままを言っている、いつもの我が子とは違う筈。子供は頑張っている姿を親や友達に見ていて欲しいもの・・・私でさえ、大会や審査会では仲間が見ていてくれるだけで、頑張れる度合いが違います。
 道場は、学校教育、家庭教育では補えきれないものを教える、武道教育の場です。暑くても寒くても、痛くても恐くても、辛くても苦しくても、義務教育でもないのに休みなく継続しなければならない。もしあきらめたら、他人より出来る、出来ないじゃなく自分に負けてしまう。だから、歩き続ける。そして、そこで自らの努力で掴んだものを、後から来る人達に惜しみなく与えてあげる。そのためには強さと優しさが両方なければ出来ないと気がつく。それが教育であり成長と言うのではないでしょうか。親は、その辛い稽古や過程を常に見守り、仲間と一緒に歩き続ける手助けをしてあげる事が大切だと思います。もちろん今迄述べてきたように、我が子のみではなく、その子を取り巻く全てを含めてです。

 それが、家庭ではなく、道場で言う保護者会の役割です。つまり保護者会役員とは、「道場行事の手伝いをする主力メンバー」ではなく、「武道教育の手伝いをする主力メンバー」であり、子供達や、指導員、保護者、そしてその地域の全ての方々にとって、かけがえのない唯一無二の先生なのです。

 強いて言えば、我が子の教育、成長を見守り教育する・・・それが面倒臭いと言う人はいないでしょう?今年も笑いながら、時には涙しながら、面白おかしく一緒に頑張りましょう。Oh~!